雑記

暖冬かと思いきや

去年の12月にびっくりするほど雪が降り、今シーズンはどれだけつもるのかびくびく怯えていたのだけど、結局そのあとぜんぜん降ることなく(もちろん多少は降った)このまま春をむかえそうだ。とはいってもまだ2月だから風は冷たいが道路はきれいに乾いている。雪道を運転する日がほとんどないのは快適だ。もう雪は山だけにしてほしい。たまに降ってもいいけれどつもらないようにしてください(だれにお願いしてるんだ)。ただこれだけ雪が少ないとどこか冬らしさが足りずいささか味気なく思う。降りしきる雪のなか、部屋であたたかいコーヒーを飲むあの幸せなひとときも今年は少なかった。でもそれはきっとわがままな要望だろう。やはり雪は好きだけど、降らないにこしたことはない。雪かきだってやらずに済むのだから。2月も中盤にさしかかると今かいまかと春が待ちどおしく感じてくる。ぽかぽかした陽気のなか、満開の桜と青空のもとのんびり散歩を楽しみたい。カメラを片手に桜をいろんな角度や距離から撮影したい。地面に咲いているスイセンや自分とおなじくらいの高さに咲いているツバキなんかもいっぱい写真におさめたい。できればお日さまも一緒に入れてあげられたらいいなと思っている。なによりそういう気持ちがふつふつと湧いていることを僕はうれしく思う。やりたいことがあるという状態は幸せなことだ。……と、一週間ほどまえにこの文章を書いていたのだが(アップせずに放置していた)昨日は夕方から急に雪が降りだしてきて今朝窓をあけてみたらあたり一面真っ白になっていた。味気なく感じていた冬らしさがこうもあっさり逆転されると呆気にとられてしまう。もう春を憧憬する段階まできていたのに、なんというか今さら感が強い。数日前は20℃もあったのにな……。心ゆくまでつもってくれたドカ雪は、はたしていつ元どおりに溶けてくれるのだろう。そしてそのような気候は僕に雪景色へのよろこびと、しかし春への期待感が混在する不思議なセンチメントをあたえてくれた。

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