大雪の千秋公園のお堀

お出かけ

彌高神社と八幡秋田神社に初詣

スタバをあとにし千秋公園へと移動する。いつもの散歩はもちろんだが、元日なので初詣もかねた散歩である。千秋公園には彌高神社と八幡秋田神社の2つの神社があり、この日は両方の神社に参拝してきた。

なかいち側から公園に入るも、すでに視界が見えなくなるほどの猛吹雪。こんな状況でも鳩にエサをあげているおじさんがいて、いっしゅん目を疑ってしまった。上空から降りそそぐ大量の雪と鳩がおじさんのまわりをとり囲み、そこだけカオスな空間がつくられていた。その横をとおり抜け、僕はまず彌高神社を目指すことにした。公園の広場にでると一面がまっしろになっていて、どこかの異世界に降り立った気分になってくる。地面にどっさり積もった雪のおかげで、いつもよりふかふかした歩き心地だ。「悪くないな」と僕は思った。でもずっと歩いてたらつま先が冷えびえしそうだ。靴先に雪がかぶらないよう慎重に歩いていたけれど、途中からあきらめた。

神社がある場所に到着すると、そこには移動販売車がとまっていた。オランダ焼、フライドポテト、チーズハットグ、クレープ……。一台でこれだけの食べものを提供しているのがすごい。多くの看板が車体に貼りついていたけれど、何より目をひいたのはその紫色をした車体自身だった。雪化粧したまわりの景観がその紫色をより引き立てていた。

鳥居の手前には「彌高神社」と縦に書かれた巨大な旗がかかげられている。僕はその旗を見上げたまま、少しのあいだ空から降るたくさんの雪をぼんやりと眺めていた。鳥居をくぐると焚火台が目に飛びこんできた。焚火台では炎がメラメラと燃えており、何人かの参拝客が暖をとっていた。僕も感覚がなくなりかけていた手の指を温めてから、先へ進むことにした。

お賽銭を入れ、鐘をガランガランと鳴らしてから二礼二拍手一礼をする。心が鎮まり安堵と感謝の気持ちに満たされる。せっかくなので、おみくじも引いてみることにした。吉だった。運がよくなっているので事をおこすにはいいらしい。裏面の「教え」にはこうも書かれている。

本当にやる気になれば出来にくい事情は消えていく。

僕はこの言葉を胸に秘め、より精進していくことを誓った。

彌高神社をあとにして、今度は八幡秋田神社を目指す。坂を登ってぐるりとまわりこむように園内を散策しながら八幡秋田神社に到着する。10人近くいただろうか。彌高神社と同じ数くらいの人が参拝に訪れていた。こちらの神社でも焚火台が設置されており、あたたかな炎の熱が人々を心地よく包みこんでいた。

先ほどと同じように参拝を済ませ、そのまま久保田城まで歩いていく。城の壁と雪の白さがひとつに同化しているように見えた。その後もぶらぶらと写真を撮りながら、元日の散歩を心ゆくまで楽しんだ。カメラのバッテリーが切れかかっていたので、本日はそこでタイムアウト。やはりこの気温ではバッテリーの減りが早いな。

雪の勢いはどんどん増してきていた。大雪を全身に浴びながら、秋田駅へと歩を進める。カメラは雪でびっしょりと濡れていた。

彌高神社
葉と久保田城
カラス
葉と雪
椿
千秋公園
大雪の中の犬の散歩
葉
秋田駅とタクシー

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