緊急事態宣言ゆえにがっつり遠出して撮影というのはかなわないけれど、いつもの散歩がてらにちょっとした撮影は楽しんでいる。先日も千秋公園をぶらぶらしてきたのだが、ちょうど桜が見ごろを迎えていてきれいだった。こんな状況でも季節は関係なく移りかわるし、桜もいつもどおり咲くのである。すかっと晴れた休日の朝。僕は健全な精神と肉体を保つために、せっせと公園内を歩くのであった(そして時々シャッターを切った)。
ちょうどEOS RとRF35mm F1.8 MACRO IS STMをゲットしたばかりだったので、この日が屋外でのファーストショットになった。ずっとコンデジだったので久しぶりの本格的なカメラである。グリップをがっしりと握り、ファインダーに目をあててレンズを左手で支える。ああ、なんだかこの感覚すごく懐かしい。最後に使ったのはα7R II以来だろうか。その時はFE16-35mm F4をつけていたっけ。それに比べると今回のRF35mmはずっとコンパクトなので軽快にスナップを楽しめる。もちろんズームレンズのような利便性はないものの、ちょっと足を使えば目的の構図やフレームをそれなりに得られるので困ることはあまりなかった。画素数もα7R IIに比べると少ないけれど、そもそもα7R IIが多すぎるくらいだしEOS Rでもなんら不満はない。そのぶん1画素あたりの情報量が多くなると思えばむしろこのくらいがちょうどいいのかもしれないな、なんて思ったり。
AFもビシバシ決まるしRF35mmは手ブレ補正も搭載しているので失敗(ぶれによる)写真はほとんどなかった。ただ少し遠くにある小さな被写体をねらった際に何度かピントがあわないことがあり、どうしたものかと首をかしげた。しょうがないのでレンズの横にあるAF/MFボタンをMFに切り替えて手動でピントあわせをおこなった。MFピーキングをオンにしておけばピントがあっている箇所を赤く色づけしてくれるのでこの設定は必須である。とりあえず今のところ問題点といえばそんなところだろうか。でもまあこれを機にMFを楽しんでみるのも悪くないかもしれないな。AFポイントをカチカチ移動する手間がないぶん、意外とスムーズに撮れる印象だった。いままでMFなんてほとんど使わなかったけど、これからはもう少し意図的に取り入れていこうと思った。カメラを構えながらレンズのボタンをカチッと切り替えるだけでMFになるんだから、AFに迷いが生じたら躊躇なくMFにしていきたい。
それからレンズのコントロールリングには露出補正を割りあてている。これがかなり調子がいい。デフォルトでは絞りがあてられていたけれど、メイン電子ダイヤルで瞬時に変更できるわけだしどうせならほかの項目を割りあてたいなと思った。で、いろいろ試した結果、露出補正が実用的だったわけだ。僕は基本的にAVモードで撮影するので、右手の人差し指で絞りを調節し、左手でコントロールリングをまわしながら露出を決める。ISOは100かAUTOにすることが多い。拡張で50にもできるけど、ダイナミックレンジが狭くなるらしいからISOの範囲はデフォルトのままだ。そんな感じであとはパシャパシャと気ままに撮っていくだけである。軽くてAFも速くてがっしり握れて最高です。EOS RとRF35mm、ほんと買ってよかったなと思った。ただマルチファンクションバーはいらないかな(笑)。なにか機能を割りあてたい気持ちもなきにしもあらずだけど、意図せず触れてしまいそうでそのまんま(未設定)の状態。まあ気が向いたらあとで試してみるか……。