パンプキンスコーンを食べながら秋を感じた先日のスタバでは、オータムブレンドという新作のコーヒー豆もついでに購入した。ついでといってもそこそこ大きな目的の一つではあったけど。シャンパンゴールドの背景に栗だか松ぼっくりだか秋らしい色彩のイラストが描かれたパッケージが素敵です。さっそく翌朝自宅でコーヒーを淹れてみる。立ちあがる湯気にコーヒーの香りがほんのり含まれていて朝から幸せな気分につつまれる。わりと苦味寄りのバランスがとても僕好みな味わいだった。芳醇でしっかりとしたコクがあり、どことなく密度を感じさせるコーヒーです。どうやら秋の味覚との相性を考えて作られたようで、公式ページには「ぴったりのフードと合わせて」のコーナーに、なめらか栗モンブランとかスイートポテトデニッシュとかシナモンロールとかの写真が掲載されていた。どうせならこれらのフードもテイクアウトすればよかったなと少し後悔した。まあそれでもだいたいにおいて秋らしいスイーツとの相性はいいはずなので、今度その手のスイーツでも買いに行こうかと画策中です。秋の寒さだったり寂寥感だったりそういう空気が増すにつれて甘い食べものを欲してしまうのはなぜだろう。どこか寂しさをまぎらわすための防衛本能なのだろうか。もしかすると食欲の秋とはそのような、人が秋に対して感じる空虚な心を埋めあわせるために見いだされた「楽しみ」かもしれないなと、色づくイチョウや桜の木をながめながら思うのでした。
