コーヒー

雑記

くもり空、TOKYO ロースト、葬送のフリーレン

前日の予報では雨マークだったから(2週間くらい前のできごとです)ゆっくり眠っていようと思ってたのだけど、朝起きたら平穏なくもり空でなんとなく雨は降らないんじゃないかと予想して、着替えていつもどおりカフェに向かうことにした。気温が低かったせいか、湖には乳白色の霧がたれこめ、雲のあいだから見せるオレンジ色の朝日が抒情的だった。車内の外気温計は9度を示している。まあふつうに寒い。でも車内にいるぶんには風にあたることはないし、かろうじて暖房をつけることもなかった。そのようにして、暖房をつけようかどうしようか迷っているうちに駐車場に到着し、車から降りて店まで歩く。空はところどころ青くにじんでいて、予報の雨はどこに行ったのやらとつっこみたくなるほどだった。でもおかげでこうして朝からゆっくりコーヒーを飲めるのだから予報が外れたことに感謝しなくちゃな。この日の朝はあまり腹が減っていなかったのでコーヒーだけにした。豆にはTOKYO ローストがセレクトされていた。久々に飲むTOKYO ローストは非常にコクがあってうまかった。眠気が残る朝にはぴったりだ。朝一だというのに店内にはすでに3人ほどの客がいた。すべて女性で一人はピンク色の派手な髪をしており、あとの2人はふつうの黒髪だった。僕のあとにも何組か客が入ってきたけどみんな窓ぎわやテイクアウトが多かったので大テーブルにはいつもどおり僕しか座っていなかった。店員はドリンクをつくったり会計をしたりコーヒー豆の在庫をチェックしたりと忙しそうに働いていた。天井からはPieta Brownの『Painter’s Hands』がおだやかに流れ、のんびりコーヒーを飲みながらそのような光景を見るともなく眺めているとなんだか少しだけ申し訳ない気分になった。カフェで1時間ほど過ごしたあと、やはり雨が降る気配を感じなかったのでそのまま公園まで散歩することにした。公園の紅葉はだいぶ進んでおり、おそらくもう少しでピークを迎えるだろう。色彩豊かな秋の散歩はいいものだ。なにより気温がちょうどいい。空はくもっているけれど、それはそれで光がやわらかくて落ちついた。けっきょく家に帰るまで雨は一滴すら地上に降ることはなかった。長く散歩をしたせいか、家についたらひどく腹が減ったので昼食をつくりアニメを見ながらだらだらと食べた。ちょうど葬送のフリーレンの新作がNetflixに上がっていたのだ。最近はああいう感情の起伏が少ないアニメが好きだ。頭を空っぽにして、ああいう作品をぼんやりと楽しむ。平板な今日みたいな空の延長線という感じで心がなごむ。

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