散歩中はだいたいAirPods Proを装着しているのだが、ノイキャン性能が優秀すぎて音の世界に傾倒しすぎることに気がついた。もちろんこれは集中や没入が必要なシーンでは大きな後押しになるが、外を歩くとき、僕はもう少し外の世界との境界線をあいまいにしたいと最近よく思うようになった。それはたとえば風が吹く音だったり葉の擦れる音だったり鳥のさえずりだったり地面に足を踏みこむ音だったり、逆に音のない静けさだったりそういうまわりの環境音をもっと実感したかったからだ。そんななかソニーからFloat Runという耳の前にスピーカーが浮くユニークなデザインのヘッドホンが発売され「おお、これは俺が求めていたものじゃないか?」と直感し、さっそくポチりしそうになったがそういえば以前買ったBOSEのネックスピーカーを眠らせていたことを思い出し、とりあえずこれを試してみるかと散歩につれていったところ、全然これでよかった。必要にして十分というか、むしろ耳まわりの違和感が皆無だからこっちの方が快適かもしれない。ただ僕は髪が長いので肩にのせたとき後ろ髪が少し引っぱられる感じがする。この点をふまえると、やはりソニーのFloat Runが最適解になるのかな? まあ買って比較してみるのも悪くない。いずれにせよここ一週間はずっとBOSEのネックスピーカーをのせながら散歩を楽しんでいる。多少の音漏れはあるにせよ、僕が散歩する場所はまわりにほぼ人がいないのでこの点に関してはまったく問題ない。自然のなかを歩くときはBOSEのネックスピーカーで、AirPods Proは街歩き用として使いわけようかな。でもFloat Run、やっぱり気になるな……。なにか新しい世界を広げてくれそうな気配がする。