久しぶりに田沢湖へ行ってきた。観光地って僕の中ではだいたい一度行けばもういいかな？と思っちゃうんだけど、中には何度でも行きたくなる場所があって、田沢湖はそういう場所の一つである。去年は冬に訪れたが、今年は秋に行ってみた。やはり湖畔沿いをぐるりと車でまわれるところが好きだなあ。
秋の田沢湖といえば紅葉だ。あざやかに色づいた木々に差し込む日の光はとてもきれいで、その背後には湖がこれみよがしにキラキラと輝いている。そんな秋の景色にかこまれながらのドライブは、穏やかな喜びがふつふつと湧きあがってく充実した時間だった。車もほとんど走ってないし、主要なスポットの駐車場なんかもがらがら。葉が擦れあう音しか聞こえない静かな時の中で、僕は飽きることなくシャッターを切っていた。
ふと遠くに目をやると、山の頂が雪で白く染まっている。早いところではもうスキー場もオープンしたかもしれないな。そんなことをぼんやり考えていたら、無性にスノーボードをやりたくなった。最後に行ったのはいつだったかな？ たぶん2年くらい前だったはず。僕はAPPIをホームゲレンデにしてたんだけど、たまにはたざわ湖スキー場にも滑りに行く。そういえばたざわ湖スキー場の上からもこの田沢湖が見えたっけ。たぶん20代だったけど、その頃は逆に田沢湖のような観光地にはほとんど出向かなかったな……。年間20回近くスキー場に行って滑りまくってたけど、今では年に一度行ければいい方だ。なんという体力の衰え（笑）。もっかい道具一式そろえて再開してみようかな。今ならGoProを持って滑ってるシーンなんかも簡単に撮れるから、それはそれで新たな楽しみを見いだせるような気がする。写真は防水ケースを取り付けたiPhone 11 Proにまかせればいいわけだし。あ、そういえばせっかくだからiPhone 11 Proの超広角レンズでも田沢湖を撮らなきゃ。ちょうど夕日が落ちそうだったので、僕は場所を移してiPhone 11 Proにくっついてる3つのレンズで薄暮の田沢湖を撮影した。下記は超広角レンズでの一枚。
おお……。この日はソニーのRX100M6をメインに使っていたけれど、さすがにここまで超広角では撮れないので、あらためてiPhone 11 Proの偉大さを実感した。標準と比べてみるとこんなにも違う。
もちろん望遠も優秀だ。
デジタルズームとは違い、やはり光学的に拡大された画質はきれいだなあ。3眼カメラの見た目は少しばかり迫力あるが、それでもこの恩恵は僕にとって大きなものだ。雄大な景色や高くそびえ立つビルなど、この画角でしか撮れない絵はたくさんあると思う。そしてそういうシチュエーションに出くわしたら迷わずこのレンズをポケットから取り出したい。
日が沈み、夕焼け色に染まる湖を期待していたんだけど、この日は残念ながらあまり染まらなかった。まあそのぶん紅葉を楽しめたからよしとしよう。まわりにぽつぽつといた人々は、気がづいたら誰もいなくなっていた。残された僕は、たくさんのスワンボート達に見送られながらその場所をあとにした。
次は春か夏にでも来ようかな。
