さくら咲くサク フラペチーノ

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さくら咲くサク フラペチーノ

「さくら咲くサク フラペチーノ」。おもわず声にだして読んでしまった。その名のとおりサクサクしている桜満開のフラペチーノです。見事なピンク色の、上にちりばめられたそれは花びらを彷彿とさせるできばえでじつに愉快な気分にさせてくれる。白いふわふわのホイップクリームは今日みたいなくもり空を表現しているのだろう(違うか)。ところで僕はこの花びらをただのクッキーと認識していたのだけど、どうやらこれマカロンらしい。花びらを表現するためにわざと細かく砕いたと思われる。でもどうせなら1個丸ごと食べたかったな……。いや、なんでもないです。太い紙ストローをホイップクリームにつきさして飲んでみるとぷるんとした桜ジェリーが図々しく僕の口のなかに飛びこんできた。さらにつるんとしたパールシュガーもバランスよく混ざっており多彩な食感に心がおどる。甘くてフレッシュ(いちごの味がした)でなんとも春らしいフラペチーノである。ほんとは休日だし寒いから家でごろごろする予定だったのだが3月1日から桜の抹茶フラペチーノが販売されるとニュースで知り「やばい、まだ桜のフラペチーノを飲んでない」とあせって家を飛びだしてきた(ついでに桜のコーヒー豆も買いたかったので)。でももしかしたら抹茶バージョンが販売されても継続されそうだな。まあこればかりはわからないから飲めるうちに飲んどいた方がいいだろう。なんとなく今日は窓ぎわ席に座った。外を見ると桜の花びら……ではなく雪が風に吹かれながら抵抗するようすもなく宙を舞っていた。道ゆく人の数は少なく、道路を走る車の数もさびしかった。バスがうなり声をあげて自分の使命をはたすべくその巨体を前進させようとしていた。雪が舞うなか、寒さに震えながら待つ人々の姿を想像するとそりゃあうなり声をあげて急ぎたくもなる。僕もそのような人々を想像してみた。あたたかい空間で甘いフラペチーノを飲みながら、そのような状況を想像するとなんだかとても申し訳ない気持ちになった。桜のコーヒー豆が入れられた紙袋にはたくさんのピンク色の桜模様が描かれていた。スタバを出るときに紙袋を忘れないようにしっかりと片手にもち外へでる。先ほどよりも雪の量が増え、空がさらに白んでいた。そんな冬まっさかりともいえる景色のなか、桜模様の紙袋をぶらさげて街を歩いているとなんだか小っ恥ずかしく思えてくる。さっきまでの春気分は一瞬で、雪が風に飛ばされるみたいにどこかへ行ってしまった。季節特有の紙袋を全国に統一させるのは、いささか短絡的すぎるかも?

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