あらびきソーセージのイングリッシュマフィン

お出かけ

イングリッシュマフィンを食べて洋服をクリーニングにだした日

休日だしどうせ外は雪とか氷とか寒さでつらいことばかりだから、たまには家でぬくぬくとお菓子でもつまみながらNetflixを鑑賞しようと前日に計画を企てていたのだけど、正月休みに使いたい洋服をいまクリーニングにだしとかないと間にあわない(というか受けとりに行くひまがない)ことが判明し、しかたなく早朝に起床して車を走らせる。べつに朝出かける必要はなかったのだけど、どうせ家をでるならスタバで朝食をとりたかったし新しいコーヒー豆も買いたかった。案の定、道路は雪でガリガリだったし空はまだ真っ暗で気温もぐっと冷えこんでいた。さいわい車内というせまい空間では暖房効率がよく体はすぐにあたたまったけど、寝起きにはいささか堪える寒さだった。スタバには7時10分に到着した。きっともう先客がちらほらいるだろうと予想してたが意外にも店内はがらんとしていた。スタッフの「おはようございます」という声がみずみずしい開店直後の店内にひびきわたる。僕の「おはようございます」という平板な声も申し訳程度にそのあとにつづいた。商品棚から目的のコーヒー豆(クリスマスブロンド)を手にとりレジで朝食を注文する。この日はあらびきソーセージのイングリッシュマフィンを食べることにした。なんとなくスクランブルエッグがおいしそうに見えたのだ。コーヒーはいつもどおりショートを注文したらなぜかトールでも料金が変わらないと告げられたので(なにか特別な日だったのだろうか?)そのままトールでお願いした。ちなみにレシートのOne More Coffeeもトールで提供してくれるみたい。なかなか良心的なサービスだ。でもホントなんの日なんだろう……。この日のコーヒーにはケニアが使われていた。豊かで重みがある味わいで酸味もそこそこ効いている。イングリッシュマフィンともよく馴染むしコーヒーと全粒粉の香ばしさも上質だった。温められたパティとスクランブルエッグ、それにとろりと溶けだしたチェダーチーズはジューシーでとてもおいしい。とくにスクランブルエッグとチーズのミックス感がクセになる味わいだった。量も多すぎず少なすぎず朝食にはぴったりです。ひさびさに持つトールサイズのマグカップは予想以上に大きくてどっしりとしていた。指を2本とおすか3本にするかで迷いそうになるサイズ感である。7時半をまわると客がぽつぽつと増えはじめ、店内はにぎやかさを帯びていった。僕が座っている大テーブルも少しずつ埋めつくされてゆく。ホリデーシーズンだからか人出がいつもより多く感じる。きっとクリスマスだったり年末だったりお正月休みにむけての買いものなんかで慌ただしいのだろう。僕はふと車内においてきたクリーニングの洋服のことを思いだした。カフェで朝食をとったあと散歩をするために手ぶらで駐車場から出てきたのだ(そもそもクリーニング店がまだ開店していない)。たまにこうやって思いださないとそのまま帰ってしまいかねない。僕はその洋服のことをしっかりと心に留めてから店をあとにした。公園の池には氷がはられていて見ているだけで寒気がした。でもその氷はところどころに水の滲みが見受けられ、のったらそのままズドンとわれて冷たい水のなかへ放りこまれそうな中途半端な代物だった。そういうアクシデントを想像してみたら僕は全身に悪寒が走った。こういう日はあまり池を眺めるべきではないのかもしれない。さすがにこれだけ寒いと公園に立ちよる人は少なかった。犬の散歩をしている男性2人とすれちがう程度だ。「犬の散歩をする」という使命感や口実をもつ人でなければなかなかこのような早朝に外を歩こうとは思わないのだろう。公園を1時間ほど散歩したあと僕は駐車場にもどり車から洋服の入ったバッグをとりだしてそのままクリーニング店までむかった。クリーニング代は891円だった。高いのか安いのか僕にはその相場がよくわからなかった。店員さんから「防水加工しますか?」と訊かれたが少し迷ったあとに「そのままで大丈夫です」と返答した。明確な理由はとくになかったが、なぜか靴に防水スプレーをふきかけたときの匂いが脳裏をかすめた。もちろんそのような匂いをふくむ仕上がりにはならないと思うけれど。いずれにせよ年末までには間にあいそうで安堵した。そのようにして僕の休日の大いなるミッションは果たされたのである。

氷がはられた池

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