あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
昨日まで仕事だった僕は「元旦くらいは家にひきこもるぞ」と意気込んでいたのだけど、なぜか夜中の2時に目を覚まし、すっかり眠気が消えちゃってそのまま朝を迎えてしまった。2024年のはじまりに興奮しているのか(そのわりには年越しまえに寝ちゃったが)朝の2時から今年はどんな年にしようかといろいろ頭を巡らせていたらとてもじゃないがベッドで横たわっている場合じゃないというなぞの焦燥感に駆られてしまった。そしてそのまま準備して(なんの?)家をでた。空はまだ暗く、冷たい風が肌をとおり抜けていった。しかし不思議とこの季節にはめずらしく雨も雪も降っていなかった。ここ数日の高い気温のおかげで道路の雪もとけている。ひさしぶりのまともな道だ。目的地へむかっているあいだに空は徐々に明るくなり、遠くには少しだけ朝焼けも確認することができた。本日の天気はくもりときどき晴れといったところだろうか。とりあえず腹が減ったのでスタバで朝食をとることにした。ショーケースには抹茶ドーナツがならべられていて、なぜか正月っぽいなと思いこちらを注文する。もちろんドリップコーヒーも一緒に。和やかな抹茶の風味とほろ苦さ、それに絶妙な甘さ加減がたまらない。生地のもっちり感もやみつきになりそうだ。コーヒーはなんの豆か伝えられたけどうまく聞きとれなかった。最後の「バランスがよいコーヒーです」という文言だけ聞きとれた。たしかにバランスにすぐれた味わいだった。コーヒーとドーナツを食べ終えたあとはいつもどおり公園まで散歩する。べつに元旦だからといって特別な場所へ行くこともない。ただせっかくなので散歩がてら神社へ初詣に行くことにした。まだ朝だからか神社はそれほど混雑していなかった。1年ぶりの参拝を終え、ついでにおみくじを引いてからそれを境内の木に結びふたたび散歩を再開する。やはり元旦の公園は、まだ朝といえどいつもより人が多かった(公園内に神社がある)。そしてどこか厳かな空気に満ちていた。朝日に照らされた雪が残る地面をじっと見つめながら、2024年はどんな世の中になるんだろうなと少し先の未来について期待と不安が入り混じった。帰り道、朝のスタバで流れていたBarbarossaの『Awakeners Awaken Us』を聴きながら、僕はゆっくりともときた道を引きかえした。