極上抹茶ミルク

お出かけ

ミッドタウン八重洲のかき氷

夏も終わりに近づきつつあるなか、ミッドタウン八重洲をうろうろしていると列をなしている店舗があり「なんだろう?」と寄ってみるとかき氷屋さんだった。そういえば今年はまだかき氷を食べてないなと思い、せっかくなので(あと暑くて冷たいものを欲していた)最後尾にならぶ。かき氷なんだからすぐ進むだろうと楽観していたが、これがなかなか進まない。でもここまでならんでしまったし(僕たちの後ろにもすでにたくさんの人たちが連なっていた)これだけ人気のあるかき氷だから味も気になる……。なにより特にやることもないのでそのままならぶことにした。3分1くらい進むとメニューがのった看板が立っていた。定番のいちごミルクから大人の抹茶だったり夏らしいマンゴーだったり子どもが喜びそうなレインボーだったり多彩なかき氷が用意されている。価格は1,000円〜1,600円だろうか。トッピングも追加するとふつうに2,000円を超えてきそうだ。なんかもうこういう場所にくると金銭感覚がバグってくるがしかたない。抹茶とミルクの組みあわせがうまそうだったので極上抹茶ミルクにした。お茶席で使われる極上の抹茶を使用しているとのこと。お値段1,500円なり。こんなに高いかき氷を食べるのはいつぶりだろう。無事にレジまでたどりつき、目的のかき氷を注文し、番号札(だったか忘れたけど)を受けとりふたたびとなりの列の最後尾にならぶ。やれやれ、またならぶのかと少し辟易していたが、こちらはかき氷を受けとる列なので列自体はさきほどよりもだいぶ短かった(進むテンポは変わらない)。ようやくかき氷を受けとり店の裏側にある窓ぎわ席に腰をおろすとどっと疲れがあふれでた。ふだん、ならぶことなんてないから無性に疲れる。それでも目のまえの美しいアートともいえる(抹茶はあまり映えてないけど)かき氷を眺めると、暑さとともに疲れも吹っ飛びそうな気がした。窓の外には都会らしいビル群がそびえたち八重洲ならではの景色も楽しめる。ちょうど夕方にさしかかる時間帯だったから西日がとても眩しかった。それでもそのような情景のなか、キンキンに冷えた上等なかき氷を食べられたことは、いまになっていい思い出になっている。2023年夏の大事な一コマだ。抹茶のかき氷はミルクがたっぷりかかっていて、ほろ苦さとマイルドな甘みがたまらなくマッチしていた。氷もおどろくほどふわふわで、それは僕に降りつもった雪片を彷彿させた。かき氷を食べ終えると体はすっかり冷えこんでしまった。そのころには西日の強さも増してきて、それが暖かくて妙に心地よかった(あいかわらず眩しかったけど)。そのあとは施設のショップやレストランをめぐり、それから僕たちはミッドタウンをあとにした。外はあいかわらずむっとした暑さで満ちている。それはいやがおうでも僕にあの繊細な、冷たて儚いかき氷を想起させるのだった。

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