フジ

お出かけ

実るほどこうべをたれる、いや最初からこうべは真下か

スタバを終えて歯医者までまだ時間があったから公園まで散歩することにした。カラッと晴れた気持ちのいい青空で、まだ朝だったこともあり気温がちょうどいい。太陽の下を歩いていると軽く汗ばんできそうな、そんな気候だった。公園の入口までくるとお堀のまわりにはツツジが一斉に花を咲かせていた。とても色あざやかで色彩に富んでいて、圧巻される。樹々のみずみずしい緑色の葉とあいまって初夏の透きとおる空気に満ちていた。そういう自然のなかを歩いていると心がふわふわ浮いてくるような、だけど身体はほてっていて地にしっかり足をつけている。そんなささやかな、しかし確かな幸せを実感することができた。木の間から差す日の光をながめていると、もういつ蝉が鳴きはじめてもおかしくない気がしてくる。でもそれはまだ2カ月も先の話だ。散歩の出だしはちょうどよかった気温も時間が経つにつれてだいぶ暑くなってきた。池のそばまでくるとそこにはフジの花が絶頂をむかえていた。気品あふれる紫色のその花は、たわわに咲き誇りいまにも池に落ちそうなくらいたくさんの花をつけていた。僕はおもわず「実るほどこうべをたれる稲穂かな」という句を思い浮かべた。こうべがたれるというか、はじまりからこうべが真下なのがおもしろい。稲穂が徐々に謙虚さを帯びていくのだとすれば、フジは生得的に謙虚さを身につけていることになる。そう考えるとフジとはなんて慎ましい花なんだろうと思えてくる。公園の中心部のあまり人けのない場所までくると今度はアヤメが満開に咲いていた。とてもひかえめだけど一輪一輪に底しれぬ力強さを秘めている。先ほどのフジよりもこってりとした紫色に、そういう深淵を感じてしまうのだ。たぶんまわりのじめっとした空気も関係しているのだろう。アヤメはこういう場所を好むのか、それともたまたまここに植えられたのか、僕にはよくわからない。公園をひととおり歩き終えると暑さはさらに厳しくなってきた。あまり汗をかきたくなかったことから(このあと歯医者なので)早めに切りあげて車にもどることにした。桜のシーズンが終わりどこかぽっかりと寂しさを感じていたのだが、5月もこうしてたくさんの花に出会えたことを喜ばしく思う。来月はアジサイかな?

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