東京都現代美術館

お出かけ

血が、汗が、涙がデザインできるか

東京都現代美術館で開催されている石岡瑛子の世界初となる回顧展「血が、汗が、涙がデザインできるか」に行ってきた。石岡瑛子という存在は正直ぜんぜん知らなかったのだが、なんとなくイベントのタイトルに惹かれてしまい、おもしろそうだと思い、またなにか自分のなかでプラスになりそうな気がして足を運んだ。あと東京都現代美術館もはじめてだったのでちょうどよかった。シンプルでアノニマスな外観の建物は、なかはけっこう広くて天井が高く開放感であふれていた。ちなみに最寄駅は清澄白河駅になります。銀座でランチをしたあとに銀座一丁目駅から有楽町線で月島駅まで行き、そこから大江戸線に乗り換えて清澄白河駅までむかった。乗換案内アプリでいま確認してみたら所要時間13分だった。そういえばけっこう近かったかも。清澄白河は以前ブルーボトルができたときに行ったことがあるんだけど、そのときとはまた違った街の雰囲気で(今回は道路が広くてすっきりした街並みに感じた)自分のなかでけっこう印象が変わった。いろんな顔をもつ街なのかもしれない。チケットは当日美術館で購入した。コロナ対策として各時間に定員を設けた予約優先チケットを販売していたのだけど、予約なしでも観覧できるとのことだったので、いちかばちか予約せずに行ったところ、なんとかふつうに(すんなり)入れた。まあ平日だったし混むことはないだろうと予想はしてたけど。石岡瑛子の作品はパルコの広告から映画や衣装などとにかく多岐にわたり、その満ちあふれる「パワー」に圧倒された。まさに「血が、汗が、涙がデザインできるか」だった。つまるところ「感情」を目にみえるかたちで表現したかったのかもしれない。胸をぎゅっとつかまれるような感覚にもなった。とくに僕がエモーショナルに感じたのは衣装だった。美しくも力強くもあるフォルムに情熱的な色使いなど、なにか僕のなかでグッとくるものがあった。それはたぶん彼女が表現する「感情」が僕に伝わった瞬間だったのだろう。こういう衝撃的な体験は、やはりその場に立ってみなければわからない。僕がこの日ここに来れたことは本当に幸運だった。作品をひととおり見終えると、どっと疲れがおそってきた。そのくらい見応えがあったし、そのくらい集中というか没頭して見入ってしまう回顧展だった。僕は彼女のようにいろんな人を巻き込んで何かを成し遂げるタイプの人間ではないけれど、僕なりの個性(もしそういうものがあるとすれば)でささやかな感情を誰かに伝えられたらいいなと思った。

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