ピーター・ルーガー

お出かけ

ピーター・ルーガー

友人がどうしても行ってみたいステーキハウス(恵比寿のピーター・ルーガーです)があるというので一緒に食べに行くことにした。ちょうどランチタイムだったがランチメニューは選ばずに看板メニューであるTボーン・ステーキを注文した。2名様用からのオーダーでたしかに一人じゃ行きづらいかもしれない。というかそもそも一人じゃ注文できない?し、量が多すぎるだろう。ステーキのほかにはブロッコリーをシンプルに焼きあげたものやほうれん草をペースト状にしたサイドメニューも注文した。そういえば食後にコーヒーとケーキもついてきたっけ(もしかするとこれも注文したものかも。細かい内容は忘れてしまった)。ところでこのピーター・ルーガーというお店は創業130年の歴史を誇るアメリカ最古のステーキハウスらしい。なんでも熟成肉のステーキを世界に広めたステーキハウスのパイオニアなんだとか。どおりで店がまえから内装までただならぬ雰囲気がただよっているわけだ。店内は外観から想像できないほど広く、どこまでも高い天井は開放感このうえない。照明はひかえめで落ちついた、しかし静かすぎない活気がちょうどよく感じる。お水は3種類から選ぶことができ僕は炭酸水をいただいた。繊細な泡がシュワシュワと舌とのどを潤してくれる。ステーキと炭酸水ってけっこうあうもんだな。デカい皿にのせられたステーキがやってきたときは感動してしまった。スタッフさんから「お写真でもお撮りになりますか?」と提案されたので何枚か撮らせてもらった。なんて気が利く方なんだ。ありがとうございます。またお水もなくなるたびにすぐに注ぎにきてくれてサービス精神にあふれたスタッフの方々だった。ステーキがのせられた皿は少し傾けられており、端にたまった肉汁?をスプーンですくいステーキにかけてから手もとの皿にとりわけてくれた。まずはそのままの状態で味わい飽きたら塩やソースをかけて食べるスタイルです。ひととおりすべての味を試してみたけど僕はそのままの状態が肉の旨みを存分に味わえて好きだった。シンプルがゆえにごまかしが効かない素材が試される食べ方である。外はカリッと焼けており中はやわらかくジューシーで噛むたびにジュワッと肉汁があふれでる。おもわず「俺がいままで食べてきたステーキはなんだったんだ」という思いに駆られた。ブロッコリーも笑っちゃうくらい大きくて「俺がいままで食べてきたブロッコリーはなんだったんだ」とステーキにつづき概念が変わりそうになった。それからほうれん草をペースト状にしたものなんだけど、これめちゃくちゃおいしいです。クセになる味と食感で、こういう食べものがあるんだなと自分の世界が広がった。これもぜひリピートしたい。ケーキには自家製の生クリームがたっぷりついてきてそれにつけながら食べました。クルミがたくさんのっかっておりナイフで切ろうにも必然的にクルミとクルミの境目がほろっと割れる状態で「ナイフで切る意味ないな……」となかなか愉快だった。もちろんこちらもとんでもなくうまかった。コーヒーとの相性も至高です。テーブルで会計を済ませたあと最後に金メダルっぽい(金貨かな?)チョコレートをいただいた。僕は逆に金メダルを贈呈したいほどだった。それにしても圧倒的異次元のステーキだった。なにごとにおいても頂点を知ることは尺度の具体性が増すことにつながるわけで、そういう意味ではこの味を体験できたことを僕は喜ばしく思っている。ちょうど冬の恵比寿はガーデンプレイス内にバカラのシャンデリアも飾られるしそれとあわせてこのピーター・ルーガーのステーキを、来年も味わえたらいいなと友人と願った。

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