駅前の駐車場に車をとめてタリーズへ行き、その帰りにクリーニング店に立ち寄ったら2千円以上の買いもので駐車券の割引サービスが受けられると言われたので帰りぎわにスタバに寄ってコーヒー豆を購入することにした。まだ自宅にコーヒー豆はたくさんあるのだけど2種類しかなかったからちょうどよかったかもしれない。今回はパプアニューギニアを購入した。前回スタバでだされたコーヒーがたぶんこれだったんだけどコクがあってすごくおいしかったのだ。家にもどってさっそく開封して香りをかいでみると濃密なコーヒー特有のあの香りが鼻腔をくすぐり心がじんわりと和んだ。パッケージも初夏を感じさせる緑々しい色合いが僕のいまの気分にぴったりとハマる。とりあえずこの日は朝にコーヒーを飲んだのでビンに移しかえて終了し、翌朝あらためて淹れることにした。コーヒー豆を手動ミルでごりごりと挽き、それをネルフィルターに落としてから沸騰させておいたお湯をまずは全体にポタポタと染みわたらせてゆく。蒸らし終わったら今度はゆっくりと円を描くようにお湯をそそいでいくと、あの香りが立ち上がってきていい気分になる。あまり時間のない朝だけど、そんなことを払拭させてくれるほどいい香りだった。コーヒーをひとくち飲んでみるとバランスのよい滑らかな口あたりでとても飲みやすかった。やはりあのとき飲んだコーヒーはこれだったんだろうと想像した。ハーブの風味とさとうきびを彷彿させる甘み、ブラックカルダモンのような余韻をのこす洗練された味わい。パプアニューギニアの火山性土壌で育まれた温もりと軽やかな風を感じさせるコーヒーだった。ホットだけではなくアイスにも適しているので暑い日にはアイスコーヒーとして楽しみたい。ちなみにこの日は雨が降っていて少し肌寒かったのだがこれが逆にコーヒーの風味と旨みを引きたててくれたようにも思う。つぎはパッケージのような新緑あふれる晴れた日に、風と日の光を浴びながら味わいたいな。