職場の敷地にカリンの木があるんだけど、この時期(少し前になるが)大量に実をつけて毎年これまた大量に収穫する。といっても僕が収穫するわけじゃないけれど。ただいつも「そんなにダンボールいっぱいにつめてどうするの……」と毎年この時期になるとほっこりあきれてしまいます。もちろんカリンをとる理由は(一応)ちゃんとあって、とにかく香りがすばらしい。車のなかに置いといてもいいし家で時おり香りを楽しむのもいい。お客さんにも「勝手に持ってっていいですよ」と言ってるのでみんな喜んで持っていく。でもさすがにダンボール何箱もいっぱいにあるからいっこうに減る気配がない。おかげで僕はといえば終始カリンの匂いにつつまれながら仕事をするはめになる。いや、まあいい匂いだから全然いいけれど、いずれ黒ずんでくるわけだしもう少し量を減らしてくれないかな。そんなことをぼんやりと考えながら本日カリンの木を見にいってみると、たわわに実ったカリンがこれでもかと僕の目に飛びこんできた。うーん、カリンの生命力ってすごいな。枝はだいぶ細いのにそれに見合わない実の量で、おもわず枝が重みでポッキリ折れないか心配になってくる。「でもさすがにもうこれ以上とらないよな」と別の心配がそのあとすぐにやってくるのは言うまでもない。