前回はオータムブレンドを飲んだので、今回はもう一つの季節のおすすめであるウガンダ ルウェンゾリを購入した。ピンク色に染まったパッケージはどこか寂しげな秋に差しこむ一筋の光のような印象を僕にもたらしてくれた。アフリカのウガンダ西部からとどいたコーヒー豆らしい。豆自体はわりと乾燥していてほどよい手応えを感じさせるかたさだった。ミルで挽いたあとはゆっくりとお湯を注ぎ、のんびり外の景色をみながらコーヒーブレイクをする。バランスがよく爽やかな味わいが、やはり寂しげな秋をパッと明るく照らしてくれる。口あたりもよくて秋の晴れた日中なんかに飲みたくなる味わいだ。ほかにはデーツのような甘みも特徴なんだけど、僕はデーツというものをしっかりと食べた記憶がないのでわからない。調べてみると「ナツメヤシ」の実と記述されているのだが、なつめとはまた違うのだろうか。なつめならたまに食べるんだけどな。まあそのような特徴から僕はもっと酸味寄りのコーヒーだと見立てていたのだけど、意外にも酸味とコクどちらも中間に設定されているバランス派だった。なので酸味が強いコーヒーが苦手な人でも大丈夫です。僕は(最近の)基本はオータムブレンドなんだけど、ちょっとした気分転換にこのウガンダ ルウェンゾリを差しこんでいきたい。気づけばもう10月も終わりが近づいてきている。秋がすぎ、冬がおとずれることを思うと今年もあと少しなんだと時の速さを憂いてしまう。秋はいささか感傷的になりやすい。だからこそむかしから「読書の秋」や「映画の秋」や「芸術の秋」といった心が揺り動かされるなにかと結びつけられるのだろうな。