てっきりタリーズ定番の「ハウスブレンド」が一新されたとばかり思っていたが、どうやらそれとは別物のコーヒー豆だった。日本1号店がオープンした8月7日を記念して毎年発売されているらしく、それでパッケージに「2023」と書かれていたのだ。これを購入した時点ではまだその創業日に到達していなかったが、おそらく7月後半あたりから発売されていたのだろう。厳選された4つの生産国（ブラジル、パプアニューギニア、ケニア、インドネシア）のコーヒー豆をそれぞれに焙煎し、そのうえでブレンドされている。手間がかかるぶん各コーヒー豆のよさが最大限に引き出されているので奥深く、力強いコクを楽しめる味わいになっている。スモーキーな香りにも心惹かれるものがあり、どこか大人のリラックス感がただよう仕上がりだ。酸味はひかえめで苦味を強調した、だけど飲んでいてしつこさを感じない絶妙な軽やかさもそなえている。カフェオレやアイスコーヒーにもおすすめだそうで、まさに今の季節に味わいたいコーヒーだ。そういえばこれの赤いパッケージバージョンもとなりに陳列されていたっけ。今かるく調べてみたらこちらはアニバーサリーブレンドのミディアムだった。フルボディよりもすっきり感に寄せた味つけになっている模様。なんか朝食のパンとかに合いそうだなと思った。それにしてもハウスブレンドが変わらずそのままで安心した。あのパッケージのデザイン（もちろん味も）すごく好きなんだよな。なぜか秋になると買いに行きたくなる。まあしばらくは夏がつづくけど……。ああでも暦のうえではもう立秋をむかえたか。
