冷蔵庫が故障した

どうも以前から冷蔵庫の冷えがよろしくないなと思っていたら案の定、故障した。なんか裏からカチカチと音がしてずっとうるさい。しかたなくコンセントを抜いて少し時間をおき（取説をみると7分以上経ってから再度差すと書かれていた）ふたたび電源を入れるも、やはりカチカチという音が鳴りはじめがっくりと肩を落とす。かたちあるものいつかは壊れるんだなと思った。たぶん10年くらい使いつづけていたんじゃないかな。それだけ使っているともう正常に動作しているのがあたりまえの感覚になっていてちょっとしたパニックに陥ってしまった。10年。長いようで振りかえってみればあっというまの時間だった。この冷蔵庫を設置して現在にいたるまでの歳月をぼんやりと思いだしてみるとじつにいろんな出来事があった。一日一日でみるとあまり変化の少ない日常だったように思うけど、10年分の記憶をまとめてさかのぼってみると、それはまるでジェットコースターに乗っている気分だった。もちろん実際のジェットコースターにくらべたら全然楽しくないのだけど（どうしても悲しい出来事を優先的に思いだしてしまう）それでも一瞬で終わってしまった。つまりこれから先の10年も、のちに振りかえってみれば一本のジェットコースターにすぎない。途中でレールが切れていなければいいのだが。そんなことを考えると一日一日をもっとかみしめながら過ごさなきゃなと思った。でも僕は、できることなら安全バーなんてものを下さなくていい観覧車の方に乗りこみたいのだけど……。