休日だったのでいつもの公園や駅前あたりをぶらぶらとお散歩。ここ最近休日になると雨ばかりだったが、この日はひさしぶり晴れてくれた。夏だし暑いし梅雨も明けてないせいか、なんだかすごく蒸し蒸しする。それでも太陽と青空のもと好きな音楽を聴きながら歩くのはとても気持ちいい。心のもやもやも雨雲と一緒にすっかりどこかへ流されてしまった。
千秋公園のお堀には毎年おなじみのハスの花が見頃をむかえていた。ピンク色の大きな花びらは優雅でやさしくて見ている人の心をうっとりさせてくれる。キヤノンの白レンズ（望遠）でがっつり撮影している人も何人か見かけた。お堀にはハスのほかに睡蓮も美しく咲いていた。ハスに比べると小さいが、シャープなその姿は写真におさめるとほんと絵になるんだよな。でも僕はiPhoneしか持ってなかったので睡蓮の写真はあきらめた。iPhoneで撮るにはあまりにも遠すぎたのだ。
お昼には西武の地下にあるお蕎麦屋さんで冷たいぶっかけそばを食べた。何年かぶりに食べたけどやっぱり美味い。なんていうのかな、天かすがとてもいい働きをしている。ただソーシャルディスタンスはほとんど保たれていなかった。カウンターに座ったんだけど、ひと席ずつあけることもなく普通に客がとなり同士座っていた。まあ混んできてたから仕方ないのかもしれない……。
そばを食べ終わったあとはふたたびお散歩を楽しんだ。今度は駅前の周辺をぶらぶらした。線路沿い、グラウンド、公園、テニスコート、住宅地、商業施設など、ただ歩いているだけでも景色がどんどん移り変わってゆく。見なれた景色ではあるけれど、家にずっと籠もっているとそれもまた新鮮に思えてくる。本当なら今ごろどこかへ旅行中だったんだけどなあ。コロナのせいで今年のお盆休みはどこも行けずじまい。GWも旅行できなかったし、ほんと今年は散々だ……。きっと忍耐の年なんだな。そう考えることにした。
「忍びとは耐え忍ぶ者」
おもわずNARUTOに出てくるセリフが頭をよぎる。僕はいつまで耐え忍ぶんだろう？
いろんなことを考えながら歩いていたらまた千秋公園まで来てしまった。暑さのせいか、朝よりだいぶ人の数が少なくなっている。セミたちが大声でないていた。紫陽花が枯れながらもその姿形をとどめていた。腕時計の日焼けのあとが、くっきりと作られていた。
