休日だったので早朝から起きあがり出かける準備をする。前日夜更かししたせいでちょっと眠い。外はあいかわらず真っ暗で(冬だからしたかないが)風は冷たく道路には雪がつもっている。もちろん雪も降っていて、こんななか運転するのはつらいなあと思いながらも、買いものとかしなきゃいけないのでがんばって街へむかう。途中ワイパーを動かそうとしたら凍っていてまったく動かなかった。しかたなく車を降りて窓にはりついた横に伸びた氷(ワイパーに沿って作られたみたい)をガリガリと崩す。指の感覚がなくなりそうだ。朝からなんでこんな目にあわなきゃいけないのか。なんとか氷を窓からはがし、ふたたび出発する。横なぐりの雪がふり前方がほとんど見えない。防雪柵の近くにはふきだまりもできていて、そこをとおると車が傾いてちょっとこわい。おまけに地面はつるつる滑る。ほんと冬の運転ハードすぎる。
そんなハードなドライブもなんとか終わりを迎え、目的地へ到着する。とりあえずカフェに入って休憩しようといつもどおりスタバへ入店。オープンしてから30分ほど経っていたがまだ客は一人しかいなかった。運よく窓ぎわ席も空いていたので注文したものを受けとってそちらへ移動する。ちなみにこの日はコーヒーとシュガードーナツを注文した。シュガードーナツって食べたことあったかな? たぶんあるかもだけど記憶があいまいなので初めてということにする。けっこうボリュームがあってこれ1個でお腹がそこそこ満たされた。もっちりした生地の自然な甘さとシュガーによるパンチの効いた甘さのハーモニーが最高においしい。なによりブラックコーヒーとすごくよくあう。冷えた身体がぽかぽかとあたたかくなってきた。それと同時にちょっとだけ眠い。やはり昨日の夜更かしが効いているみたいだ。外はあいかわらずこの世の終わりを告げるかのように雪で荒れている。歩いている人はほとんどおらず、走っている車もほとんど見かけない。バスが寂しそうにブーンと音をたてて走っていくだけだった。そんな光景をぼんやりと眺めながらドーナツをもちもちと食べ、コーヒーを口に含み、あたたかい店内でのんびりと過ごす。あと10日ほどで2020年も終わりかと思うとなんだか急に虚しくなってきた。けっきょく今年はどこにも旅行できなかったのは残念でしかたがない。まあそんな年もあるか(いままでなかったけれど)。
来年はどうなるんだろう? 何かしたいことでもあったかな? そんなことを考えはじめたが、とりあえず具体的なことはまた来週にでも(おそらく今年最後の休日に)考えようと思い、僕はカフェをあとにした。