広尾から恵比寿に向かう途中にある「果匠 正庵」という和菓子屋さんに立ち寄った。なんでも、ここの「あんず大福」がおいしいらしく一度食べてみたいと思っていたのだ。
店内に入り、さっそく目的のあんず大福を発見。誰もいなかったので店員さんを呼び、お会計。ついでにいちご大福まで買ってしまった。
そのまま歩いて恵比寿へと向かう。ガーデンプレイス内のベンチに腰をおろし、先ほど買ったあんず大福をいただく。あんずとあずきの組み合わせは初めてだったのですごく新鮮に感じた。どちらも甘すぎずひかえめな味付けでとてもおいしい。あんずをガリガリと噛みながら、ふと「あんずを食べたのっていつぶりだろう?」と思った。たぶん1年以上は口にしていないはず。あんず大福に新鮮さを抱きつつも、どこか懐かしい感情が湧き上がってきた。
あんず大福を2口で食べ終え、お次はいちご大福を開封する。
パクッ、パクッとこちらも2口で完食。デザートにはちょうどいいサイズ感である。いちごがジューシーでとってもおいしい。甘いあずきをいちごの酸味がすっきり中和してくれる。なんともフレッシュな大福じゃないか。
あんずといちごの大福を食べたらコーヒーが欲しくなってきた。僕はどうしてコーヒーを買ってこなかったのか少しばかり後悔した。でもそのあとすぐコーヒーよりもお茶の方があってたなということに気づく。
空はカラッと晴れていて気持ちのいい天気だった。それでも1月の空気は日中といえどやはり寒い。僕はますます温かいお茶が恋しくなるのであった。