のんびり家でゲームでもよかったんだけど外を歩きたかったのと少し腹が減っていたのでスタバへ行くことにした。チキンアラビアータっていう新作(たぶん)がうまそうだったのでこれにドリップコーヒーをつける。ほんのりピリ辛のトマトソースが朝にちょうどいい刺激をあたえてくれる。なかなか新鮮なモーニングだ。新しい朝がきた。フィローネはしっかりとした歯ごたえでボリュームがあり中にはローストチキンがはさみこまれている。レンジで温められた状態で提供されました。朝の肌寒い空気にさらされていたからちょっとうれしい。ドリップも濃厚なコクでありながら雑味がなくクリアな飲みごこちだった。休日の朝の静かな時間。幸せなひととき。店内ではRostam Batmanglijの『In a River』がちょっぴり切なげに流れていた。この日の天気は曇ったり晴れたり落ちつきのない様子だった。予報では一時雨とも書かれていたので念のためバッグにレインコートを忍ばせていたんだけど幸いそれを使うことはなかった。あんなに満開だった公園の桜もいまではすっかり散ってしまい、ずいぶんさっぱりしたいつもどおりの公園にもどっていた。でも代わりにつつじがちらほら咲いていて公園たるべき彩りを密やかに支えてくれていた。選手交代、背番号2番、つつじ。桜より低い位置に咲くのでしげしげとじっくり観賞することができる。そのせいか幻想的な桜にくらべるといくぶん実際的な花のように感じる。手がとどく身近な存在。親密さを帯びた花。ふと「つつじの花言葉ってなんだろう?」と疑問に思い調べてみると「節度」や「慎み」と書かれていた。たしかにつつじは一歩退いてそっと寄り添ってくれている印象がある。あとから振りかえってみると、いつも散歩中はつつじが横で咲いていたような……。見ごろは5月中旬までらしいので今月はこの花をたっぷりと愛でたい。というかもう5月に突入したんですね。はやいなあ。あと1カ月で1年の半分が終わってしまうことを考えるとにわかには信じがたい。やりたいこと、あるいはやらなければならないことが多すぎて1カ月もまるで3日くらいの感覚で過ぎ去っていくんだろうな。数日前からやりあっているメスメル(エルデンリングのボス)は、ついに7時間半が経過した。それほどの時間を費やしたにもかかわらずいまだ第二形態の攻撃パターン、とくに大仰なヘビが飛びかかってくる技がさっぱりわからない。というかそもそも第二形態にすらまだ10回も到達できていないかも。「7時間半もかけて」である。心が折れないかぎり何度でも挑むことができるシステムではあるものの、こうも進展がないといつ折れてもおかしくない。いや、もはや折れる以前にすっぽり抜けてどこかへ飛んで行ってしまったかもしれない。Goodbye My Heart。なんだか曲のタイトルみたいだな。もう負けてもくやしいと思わなくなってきた。まるで機械のように無目的にメスメルと戦っている自分にふと気づくことがあり、そのつど「しっかり目をひらいて集中力を切らさないように」と自分を戒めているんだけど悲しいかな、1時間も経たぬうちに元の木阿弥と化してしまう。僕の褪せ人としての到達点はここまでなのだろうか。もっとこの先の未来も見てみたかったな……。
っておいおい勝手に終わらせないでくれよ。もう少しがんばらせてくれよ。ああそうだな、もうちょっとだけがんばってみるか。