すっかり冬に近づいてきたこともあり、なにか冬らしいものでも食べようかとこの日はホワイトチョコマカダミアドーナツを注文した。朝の気温は2度ととても寒く、車内のインパネには凍結注意の警告が表示されている。ちょうど前日にタイヤ交換をしておいてよかった。もうそろそろ雪が降ってもおかしくない季節である（これをアップする頃にはもう降ってるけど）。そんな雪を彷彿とさせるホワイトチョコマカダミアドーナツは、まろやかな甘さがきわだちじつに冬らしい一品だった。もちもちした生地のなかにはマカダミアナッツ風味のクリームが入っていてこれがホワイトチョコとすごくよくマッチする。コーヒーともすばらしくよくあうし、このままレギュラーメニューに昇格してほしいくらいだった。いつもは大テーブルに座るんだけど、この日はなんとなく窓ぎわのソファでくつろいでいた。このまま雪がしんしんと降ってくれたら理想的な冬の休日になるのになと思ったが、びっくりするほど快晴だった。どうやら冬のおとずれを感じさせてくれるのは、まだ朝の一瞬だけのようだ。それでも店内からはエラ・フィッツジェラルドの『赤鼻のトナカイ』がまったりと流れており、もはや秋なんだか冬なんだかよくわからない空間が形成されていた。まあそのうちイヤでも冬は到来するだろう。今年はたくさん雪が降るのだろうか。ドーナツを完食し、コーヒーを飲み干したあと公園にむかってみると紅葉がまさに見ごろを迎えていた。2週間ほど前はイマイチ中途半端な色づき（ところどころ枯れてもいた）だったが、まさかここまで見事に盛りかえすとは思ってもみなかった。スタバでクリスマスブレンドを購入し、そのまま公園で紅葉狩りをする。なんとも不思議な一日だ。やはりここでも秋なんだか冬なんだか僕にはよくわからなかった。
