朝から腹が減っていたのでこの日はえびアボカドのサラダラップとドリップコーヒーをオーダーする。ついでにエスプレッソローストというコーヒー豆も購入した。まだまだ寒い日がつづきそうだし酸味弱目のコクMAXのコーヒー豆をチョイスする。ほかにもイタリアンローストやフレンチローストもあって少し迷ったけど今回はエスプレッソローストでいくことに決めた。大テーブルに腰をおろしてコーヒーを飲みながら冷えた体をあたためる。前方が見えなくなるほどの大雪のなかの運転で朝から無駄に疲れてしまった。体がぽかぽかしてきたらえびアボカドのサラダラップを開封してのんびり朝食をいただく。もっちりしたトルティーヤとシャキシャキのレタスや紫キャベツ、それからクリーミーなアボカドだったりオーロラソースで和えたえびやにんじんだったり、ほかにもひよこ豆やオニオンサラダや押麦など多彩な食材がつめこまれていてミックス感満載だった。トルティーヤのこのオレンジ色はパプリカで色づけされたらしい。なんだかすごくお洒落だな。店内はまだ朝早いせいか2、3人しか客がいなかった。おかげでとても静かだし、天井から流れてくるフランク・シナトラの『The Last Dance』がより優雅な空間を形成していた。外はまだ薄暗く、パサついた雪がきれいに舞っていた。そのような景色に身をおくと、なんだかクリスマスシーズンのように思えてくる。いまはまだ2023年の12月なのだ、と。しかし現実には2024年の2月だし、すでに今年も12分の1が終わってしまったのだった。そんなことを考えていると1月はなんて早かったんだろうと思えてくる。よく振りかえってみるといろいろ濃すぎた(それは世の中にしても私生活にしても)一カ月だった。ここ数年でぶっちぎりといっていい内容かもしれない。そしてそれは僕にとってなかば強制的に、そこまで大胆ではないにせよ変化を促されるできごとだった。一つひとつのピースがあるべき場所におさまるまでにはまだ時間がかかるだろう。いまは静かにことのなりゆきを見守りたい。