イチョウの絨毯

お出かけ

冬から秋、そして冬

公園に到着すると紅葉がピークをむかえていた。情熱的に染まる真紅のモミジや日の光をうれしそうに受けとめるイチョウなど、あたりは多彩な色で満ちていた。どんより曇っていた空も半分は青空に侵食されていた。さっきまでスタバでクリスマスムードに浸っていたのに、なんだか季節が巻きもどされた感じだ。冬だったり秋だったり夏(こちらは異常気象のせいで)だったり、ここ数日の季節感はカオスである。おかげでその瞬間瞬間で気持ちを切りかえられる術が磨かれそうだ(まだ全然だけど)。早朝に雨が降っていたせいか公園内にはほとんど人がいなかった。いつもならランニングや犬の散歩をしている人がちらほらいるのに。こんなに紅葉がきれいなのに人がまったくいないなんて(公園側からしてみたら)寂しいものだなと思った。まあ僕としては静かでとてもありがたいが。公園の上の方まで登っていくと地面にはイチョウの絨毯があざやかに敷きつめられていた。朝日に照らされた黄色い絨毯には樹木の影がところどころに落ちていて、その陰影がとても美しかった。季節は完璧なまでに秋だった。そのような秋真っ盛りの散歩を楽しみ、車へもどると朝に買ったクリスマスブレンドが入ったスタバの紙袋が後部座席に置かれていた。クリスマス仕様の紙袋をながめていると、はたしていまは冬なのか秋なのか区別がつかなくなった。僕はどっちの気分で帰りのドライブを楽しめばいいんだろう。季節があいまいなせいで僕の季節に対する高揚感は行き場を失ってしまっていた。

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