落ち葉と雪

お出かけ

秋と冬が交差する千秋公園。あの時のカモシカは今どうしてるんだろう

11月中旬〜12月にかけて、何度か千秋公園を散歩してきた。ついでにもう少し紅葉を撮りたくて、カメラ片手に意気込みながら足を運んだ。大手門通りの坂を登りながら歩いていると、いきなりお堀の木々が満開に色づいていた。晩秋だしそんなに期待していなかったんだけど、もう今日が一番見頃なんじゃないかっていうくらいきれいに染まっていた。赤、黄、オレンジ、緑と豊かな色が混ざりあい、お祭りのような雰囲気がただよっていた(人はほとんどいなかったけど)。公園内の紅葉も11月中旬にもかかわらず、まだあちこちで見頃を迎えていて、終始感動しっぱなしの一日だった。もちろん散ってしまった葉もたくさんあったが、それはそれで情緒ある絵になっていた。

ところで、ウォーキングする時はいつもApple Watchのワークアウトを立ち上げてるんだけど、この日は紅葉に見惚れてしまいすっかり起動し忘れてしまっていた。しかし歩いているとApple Watchから「ワークアウト中じゃない?」という通知がきてびっくり。「ええ、まさにウォーキング中なんですよ」とおもわず言いそうになった。おかげさまで、この日もしっかりアプリで記録をとることができました。なんかApple Watchがどんどん賢くなっていってる。スタンド通知やら1分間の深呼吸やら、Apple Watchによって管理されまくりだけど、健康への意識が高まるのでこれはこれでいいことだなあと思った。人によってはこの管理(というか通知)がウザいかもしれないが……。

ともあれ「カメラ + 散歩 + 音楽 + Apple Watch」は至高の組み合わせで、時計を見たり曲を変えたりするのにiPhoneをいちいち取り出さなくて済むのはとても快適である。ささいなことだけど、こういう小さな「楽」が積み重なることで一日のリズムがこんなにも心地よくなるんだなあとしみじみ実感した。今年買ってよかったガジェットの栄えある1位は、まちがいなくApple Watch Series 5でした。って、なんかいつの間にApple Watchの話になってしまったな……。

全然関係ないんだけど、むかし千秋公園でカモシカをみたんだよね。完全に野生のカモシカで、葉っぱか何かを食べていた。間近でばったり遭遇してしまい、あまりのリアルさと神々しさ(太陽に照らされていたもんで)で僕は棒のようにその場に立ちすくんでしまった。そしてカモシカとしっかり見つめ合い、その時なにか以心伝心のような関係になれた気がした。

「ゆっくりしていきなよ」と、僕は心の中でつぶやいた。カモシカは静かにその場を去っていった。

千秋公園を歩くたびに、ふとあの光景がよみがえる。あの時のカモシカは今どうしてるんだろう? ちゃんと葉っぱか何かを食べているのかな。

12月、すでに千秋公園には雪が舞い降りていた。色づく木々がまだ少しだけ見受けられた。しかしほとんどの木はすでに葉を落としたか色がくすみがかっているかのどちらかだった。

秋と冬が交差する季節。僕はまたカモシカに会えることを胸に秘め、これからも千秋公園を歩いてゆきたい。

大手門通り沿いの紅葉
真っ赤な紅葉
見頃な紅葉
紫色の実
落ち葉の絨毯
杉の木と紅葉
千秋公園
千秋公園
たくさんの落ち葉
太陽と木
雪
紅葉と建物
赤い落ち葉の絨毯
千秋公園の広場(二の丸)

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