Photoshopでレタッチ中にCamera Raw フィルターを使いたいという時があります。Lightroomのような操作感で画像を補正することができるのでとても便利な機能なんですが、レイヤーが複数ある状態で使う場合にはちょっとしたコツがあります。というわけで、今回はその手順についてご紹介します。
表示レイヤーを1つに統合してからスマートオブジェクトに変換
このように複数のレイヤーがある状態からCamera Raw フィルターを使う場合、まずは表示レイヤーを1つに結合します。
ただしここで注意したいのは、単純に表示レイヤーを結合すると元のレイヤーがなくなってしまうので、元のレイヤーを残したままレイヤーを結合する必要があります。
ただ表示レイヤーを結合するだけなら「command + shift + E」なのですが、これにoptionを追加して以下のショートカットキーを使います。
command + shift + option + E
上記はMacの場合ですが、Windowsだと「Ctrl + Shift + Alt + E」になります。
これで元のレイヤーを残したまま表示レイヤーがすべて結合されます。こんな感じです。
そして、この結合されたレイヤーにCamera Raw フィルターをかけていくわけなんですが、このままの状態でかけてしまうと後でCamera Raw フィルターを修正したい時にできなくなってしまいます。
そこで、このレイヤーをスマートフィルター用に変換させます。やり方は、画面の上部メニューから「フィルター」→「スマートフィルター用に変換」です。
こんな感じでレイヤーのサムネイル画像にスマートフィルターのマークが追加されます。
ここからようやくCamera Raw フィルターを使っています。上部メニューから「フィルター」→「Camera Raw フィルター」をクリックします。もしくはMacの場合「command + F」でCamera Raw フィルターを開きます。
あとはCamera Raw フィルターで好きなように調整します。
出来上がった後に再度Camera Raw フィルターを修正したい場合は、レイヤーパネルから「Camera Raw フィルター」をダブルクリックすればOKです。
というわけで、簡単にまとめると以下の手順になります。
- 「command + shift + option + E」で表示レイヤーを結合
- フィルターメニューから「スマートフィルター用に変換」
- フィルターメニューから「Camera Raw フィルター」
以上、Photoshopで複数レイヤーがある状態でCamera Raw フィルターを使う方法でした。