秋に突入してからというもの、ほぼ毎日のように多くの果物を食べるようになり、そのたびにお皿(正確にはボウルに盛っている)が満杯で「もっと大きいお皿がほしいな」と思うようになった。どうせだったら愛着がもててずっと使える小洒落たものがいい。というわけでひさしぶりにお皿を探す旅にでかける。あくまでオンライン上の旅だけど。そして見つけたのが上記のお皿です。青と白を基調にした、なんともフレンチテイストな見た目でおもわず一目惚れしてしまった。サイズも直径25.5cm(実際に測ってみた)と申し分なく、たくさん果物をのせても溢れてこぼれる心配がない。まさに器の大きい器である。今まではボウルに皮を剥いたフルーツを次々と放りこんでいたんだけど、これだと先に剥いたものが一番下になりいささか気がかりだった。なぜなら食べる順番は一番上から、つまり最後に剥いたやつなので、たとえばリンゴを一番最初に剥くと食べるころには微妙に酸化がすすんでいる(そもそもフルーツ自体食後に食べるから致し方ないのだけど)という……。これが平たい大皿に更新されたおかげで果物同士で積みあがることがなくなりどこからでも好きなものへアクセスできるようになった。感激。ただお皿の領域が横へ広がったおかげで少々スペースを食うはめになったけど。あとでデスクの上でも整理するか。これだけ上等なお皿なんだからさすがに果物をのせるためだけに使うのはもったいない。今後はサラダを盛りつけたりパスタを食べたりいろんな料理に活用していこうと思っている。柄にはチャーミングな草や花が散りばめられていて端にはフランス語で「C’est La Joie」と「Le Bistro」という文字が描かれている。喜びとビストロ。秋の収穫の喜びをたっぷり享受している今の僕にとってはぴったりの言葉だ。ちなみにお皿のテーマは「le chant d’oiseau(鳥たちのさえずり)」だそうです。残念ながら僕のお皿には鳥たちの姿は見あたらなかったけど、ほかにも何種類かあるからきっとそちらに描かれているのだろう。だけどもこれはこれで枯山水的な楽しみ方ができそうだ。鳥がいないからこそ、そのさえずりに強く思いを馳せられる。どんな鳥を思い浮かべようか? それから青く引かれたリムもキリッと引きしまって見えるからここもお気に入りポイントの一つです。まあ秋というよりはどちらかというと夏にマッチしそうなデザインではあるけれど。つぎは秋をテーマにしたお皿を探すのも悪くないかもしれない。あとは朝食用の大きなボウルも探しているんだよな(こちらはべつに秋っぽくなくていい)。たまにお店に行ったりオンラインショップをチェックしたりするんだけどなかなかピンとくるものに出会えず、かれこれ2年くらい探しつづけている。かなり大きめのボウルを必要としているからデザイン的に「いいな」と思ってもサイズで断念することが多いのだ。おそらく僕の朝食は一般的とはいえないボリュームなのだろう。ボウルを探す以前に朝食の量を減らした方が手っとり早いかもしれない。
