スコーンと睡蓮と鳩

お出かけ

アールグレイ&オレンジスコーン。睡蓮とマーブル

ひさしぶりに朝のスタバへ行きたくなったので早起きして目的地まで車でむかう。予報は晴れだったんだけど微妙にくもっていて、そして暑い。すでに20度ちかくあり「じゃあ日中はどこまで上がるんだよ」といささか不安になりながらもひとまずスタバへ到着する。そういえば新作のコーヒー豆が発売されていたことを思い出し、まずはそちらをチェックする。シングルオリジンの「ティモール・レステ エルメラ」という豆です。ぜったい名前覚えられない自信がある。ショーケースにも新作のフードがずらりとならんでいた。なかでもアールグレイとオレンジのスコーンがうまそうだったのでこれとドリップコーヒーを注文した。スコーンは温められたおかげでアールグレイの香ばしい風味がとてもよく引き立っていた。もうレジで会計をしているとき(レンジで温め中)でさえ香りが立ちこめていた。ほろっと崩れるような食感になめらかで濃密なカスタードがバッチリあっている。アールグレイの気品ある香りに夏らしいさわやかなオレンジマーマレードも追加され、なんだか新鮮な気持ちになった。これにあうアイスコーヒーのサンプルもいただいた。飲んでみるとだいぶ酸味寄りですっきりした味わいだった。なんのアイスコーヒーだろう? アイスコーヒーというと苦味にふりきった印象があるんだけど、これはちょっとめずらしいタイプである。ちなみにドリップはこの日ライトノートブレンドでした。かろやかだけどコクがありチョコレートを彷彿とさせる味わいで、こちらもスコーンとよくマッチしていた。早朝のせいか客はまだ僕ひとりだけだった。天井からはZella Dayの「Dance For Love」がのびのびと流れている。とても朝らしく、このままステップを踏みながら店をでて散歩にでも繰りだそうかと思ったが、もちろんそんな奇怪な行動はつつしんだ。朝食を済ませたあとは1時間ほどスマホで調べものをしたり考えごとをしたり、たまに賑やかになった店内をぼんやりと眺めたりしていた。白人男性の観光客が大声で電話をし、カラフルで夏らしいワンピースを着た女性がタンブラーを吟味し、おそらくタクシードライバーであろう男性が休憩中にコーヒーを買いにきていた。ほかにもいろんな客がいたけれど、もうあまり覚えていない。世界は今日も平和に、順調に、経済活動がまわっているように見えた。スタバをあとにして凝りかたまったカラダをほぐすべく公園まで散歩する。朝はくもっていたけれど予報どおり空はスカッと晴れていた。池にはピンク色の睡蓮が密やかに、だけども強い存在感を放ちながら浮かんでいた。水面に咲く可憐な花、スイレン。日中に花ひらき、夜はその花を閉じるという。どうして開いたり閉じたりするんだろう? 花も夜になると眠っているのかな? 睡蓮のほかには目ぼしい花はとくに咲いていなかった。ツツジもすっかり終わっていたし紫陽花もまだ見かけることはなかった。変わったことと言えばマーブル調の顔をした鳩がいたことくらいだった。なぜか僕の前を延々と、とぼとぼと歩いていた。マーブル調の鳩。めずらしい。このまま駐車場までついてくるんじゃないかと思ったが、いや正確には僕があとをついていく構図になるのだが、途中でわき道にそれていった。どうやらマーブルは(勝手に名前をつけさせてもらった)自分の進むべき道を見つけたらしい。いつかまた散歩中にばったり遭遇できたらうれしいな。マーブルと別れたあと、僕は公園の階段を降りて広場の方へむかおうとしていた。階段の下には犬をつれた男性が立っていて、おそらく僕が降りきるのを待っていたのだろう。犬の方をむいていて、しかもキャップを被っていたので(僕の方も被っていた)ハッキリとは認識できなかったが、なんとなく同級生っぽい顔をしていた。でも昔はかけていなかったメガネをかけていたしべつの人かもしれない。20年ぶりくらいだろうか。クラスは違ったけれど、もしその人だったら元気そうでなによりだ。彼はたしか自衛隊に入隊したと聞いた。いまもがんばって日々訓練に励んでいるのだろうか。いつかまた散歩中にばったり邂逅したら(なんだか先ほどのマーブルと同じようなくだりだが)訊いてみよう。

蕾の聖女、ロミナ前のページ

ドリテックの早押しボタンみたいなタイマー&ストップウォッチ次のページドリテック タイムアップ T-584WT

最近の記事
  1. DEATH STRANDING 2 ON THE BEACH
  2. エルデンリングDLC
  3. 富士ミネラルウォーター
  4. ドリテック タイムアップ T-584WT
PAGE TOP