寒い日はもうこりごりだと感じてくる3月、せめて毎日飲むコーヒーくらいは春の息吹にひたりたい。そう思っていたやさき、ちょうどスタバをおとずれたらスプリングシーズンブレンドが売られていた。桜が描かれたさわやかなパッケージはまさに僕がいま理想とする季節そのものだった。まるで太陽の光が拡散されたような薄い青空もすがすがしい気分にさせてくれる。雪が降る1月2月もそれはそれで好きだけど、さすがに何カ月にもわたるといいかげん飽きてくる。心まで冷えきってしまいそうだ（身体はとっくに冷えきっている）。そんな冷たくなってしまった心をあたためるべく、さっそく自宅にもどりスプリングシーズンブレンドを淹れる。苦味と酸味のバランスが中間なのでとても飲みやすい。カラッとしたコクがこれからおとずれる春の青空にぴったりハマりそうだった。甘みのなかにほんのりフローラルな風味もまざっていて、これがまさに春の息吹を感じさせてくれた。心をあたため前向きにしてくれる春のコーヒー。今年のスプリングシーズンブレンドも絶品です。公式サイトにはハニーブッシュのような甘みとココアの余韻が特徴と書かれていた。「ハニーブッシュってなんだろう？」と疑問に思い調べてみると、どうやら南アフリカに自生するハーブのようだ。ハチミツのような甘い香りとすっきりした味わいが特徴で、明るい黄色の花が印象的だった。不思議なかたちをした花だったけど、そのあざやかな黄色は期待と不安が入り混じる春をまえに「ポン」と背中を押してくれそうな親密さを帯びていた。ハニーブッシュの紅茶もちらほら売られているので今度試しに買ってみるのもいいかもしれない。せっかくティーカップも用意したことだし、こういう連鎖反応的なショッピングもまた楽しいですよね。モンハンで気持ちが昂りがちになる今日このごろ、コーヒーや紅茶でうまく心を鎮めたい。
