ようやく桜が咲きはじめた。つい先日まで赤いつぼみで「もうそろそろかな？」と思っていたら、あっというまに満開になりちょっと感動。まあ上の写真はぜんぜん満開ではないけれど、これは早朝に撮ったものでお昼ぐらいには満開になっていた。たった数時間でここまでつぼみが開くものなのかと驚いている。急に20℃超えとかになっちゃうから桜もあたふたして咲いたのだろう。まわりにはスイセンだったり薔薇だったりコブシだったり椿だったりレンギョウだったり多彩な花々が咲きそろい、まるで絵に描いたような春らしい風景をつくりだしていた。あたたかい風とどこまでも突き抜ける青空のもと、のんびり散歩を楽しんでいると僕はどこまでも歩けるような気がした。桜が咲いたおかげだろうか、ここ数日は花粉症もだいぶやわらいできて夜にぬれマスクをつけることもなくなった。それから加湿器も部屋の湿度計をみるかぎりもう稼働させる必要はない。上着も半そでTシャツにかるく薄手のものを羽織るていどでちょうどいいし（それでも暑かったら脱げばいい）車内では冷房をつけるシーンも徐々に増えてきた。気づけばもう夏が目のまえにせまってきているのかもしれない。いまが一年でもっとも心地のいい気候なんだろうな。花粉症がおさまってきたおかげで最近はコーヒーもよりうまく感じられる。香りがすごくいいし、これを感じられることで心がようやくまともな平穏をとりもどせそうだ。でもまだ絶好調とまではいかないけれど。しかし絶好調という状態なんて、はたしていままであっただろうか。僕は記憶をさかのぼってみたけれど、明確にこの日だといえる自信はなかった。人間どこかしら不調がある状態がふつうなのかもしれない。それでもこうやってたくさんの花々をながめていると不思議と前向きな気持ちになれた。外はこんなにも春の喜びに満ちているんだなと思った。
