台風が到着する前日は余裕の30℃越えで、9月の後半にさしかかるというのになんて凄まじい暑さだと一人うめいていたわけだけど、台風がとおりすぎた本日は、これまたなんて凄まじい寒さだと今度は身を震わせながら一人うめいていた。さすがにこれほどの気温差を体感したのは人生で初かもしれない。あきらかに地球に異変がおきている(考えすぎか)。あまりにも寒かったので薄い上着を2枚重ねて羽織っていた(雨用の上着を念のためカバンに入れといてよかった)。そして夕方になるとだいたい蚊がどこからともなくプーンとやってくるのだが、本日は寒すぎたせいか一匹も見かけなかった。寒すぎる気候はつらい部分もあるけれど、いやな虫がいなくなるメリットはなかなか大きい。そんなことを夕闇のなかぼんやり考えていると、なんだか秋の登山に憧憬する気持ちがふつふつと湧いてきた。きっと山の上はもっと冷え冷えしているはずだ。そしてその気候は葉の彩りを促進させて、その美しさで人々を引き寄せ、一方では小さな虫たちを追いやるのだ。いま山は濃霧におおわれているかもしれない。あるいはきれいな青空につつまれているかもしれない。僕が登るころにはどのような天気とめぐりあうか、それはわからないけれど、いずれにせよ今年も最低一回は登山に行く予定です。人はどうして秋になると山を登りたくなるんだろう(僕だけだったらごめんなさい……)。